北海道くるま旅 2025 2/2編

とっても寒い!霧多布岬

Day7 霧多布

10月13日(月)

 この日のために用意した双眼鏡と望遠レンズカメラ持って、今日は野生のラッコを観察に霧多布へ来た。1ヶ月前バイクで来た時は、ラッコは泳ぎ回っていて写真に収めるのが難しかったが、今日は2匹がプカプカとずっと浮いているだけ。かわいいというより不思議な光景だな。もしかしたらぬいぐるみが浮いているのでは?そう思える。

何かに夢中になっているキタキツネの姿が観察できた、毛並みがきれいなので食べ物が良いのだろう。

曇り空で寒い上に、強風が吹いていた。ちょっともの悲しい景色にこの気候、最果て感が増すね。

琵琶瀬展望台から霧多布湿原を望む。ここは、太平洋と湿原と蛇行する川が全部見え風情があって良い。

 調べたら今は鹿の恋のシーズン、大きな角を持ったオス鹿がメス鹿の群れに近寄っていくが、残念ながらメス鹿がサッと逃げてしまう様子をすべて見てしまった。このオス鹿くんは少し強引な性格だったようで、メス鹿さんにはそこが嫌われたようです。
「オンナの扱いは難しかバイ」
とオス鹿くんに声をかけて慰めてあげた。
 あとでカミさんがオス鹿の発情の声をスマホで調べて聞かせてくれたが、全く同じ声を昨日テントの真裏で聞いたぞ。

大きな馬さんもいた、野生の馬さんですかね。

 釧路湿原の西側、釧路市湿原展望台へ、木道は熊出没で閉鎖。展望台に登れば手前の林が視界を邪魔して湿原は見えず、館内展示もかなり質素、なのに480円取られちょっとがっかりの施設だった。

 その近くの温根内ビジターセンターは、とっても立派な建物と施設なのに無料、後で温泉で話した道職員だった方から、こちらは国の環境省だから金のかけ方が全く違うとのこと、さっきの展望台は市の施設とのことで納得。

きれいに整備された木道で釧路湿原を散策できた。

Day8 摩周湖と多和平

10月14日(火)

 今朝は霜で真っ白、温度計も計測不能の氷点下、今回で一番の寒さだったが、体が慣れたのかぐっすり寝られた。 明日からいよいよ帰路、今回の旅の行動日は今日が最後なので、キャンプ場でゆっくりしたかったが、天気が良いので摩周湖が美しいかも?と出かけてみた。

予想通り、青い湖水に青い空!これぞ息をのむ美しさ!今日の摩周湖はブラボー!。

こちらも遠くの山並みまできれいに見通せた多和平、これぞ北海道、今年も来られてよかった!

このキャンプ場は場内照明が少ないのでスマホで星空撮影に挑戦、まあまあかな。

牛乳は?

 車で別海町付近を通った時、放牧されている乳牛を見ながら、ボクが、

じろーごろー
じろーごろー

『乳牛からはいつもミルクが出ると思いがちだが、
出産した母さんの乳牛からしかミルクは出ないし、
もともと我が子に飲ますための母乳を、人間がかすめ取って牛乳 
としているんだよね・・・』

と言ったことから始まった。続けてボクが、

じろーごろー
じろーごろー

『オスの乳牛は、どうなるんだろ?・・』

車中は数分間の沈黙があり、カミさんがスマホで調べたらしく以下を読み上げた。

カミさん
カミさん

メスの乳牛は、誕生後14~16か月後に人工授精され、
妊娠期間は10か月、出産後子牛は親牛から離され、
10~11か月間搾乳され我々に牛乳を提供してくれる。
その後2か月乾乳した後、また人工授精、
このサイクルを3~4回繰り返し、5~6歳で役目を終え廃用牛として食肉になる・・

 聞けば、なるほどと思える自然の摂理だが、今まで知らなかった、
 乳牛さんは大変な人生(牛生)なんだ~~
 続いて

カミさん
カミさん

メス牛は”経産牛”として育てられるが、
オス牛が産まれれば処分するか育てて食肉牛となる・・
オスは悲しい運命なんやね~~

 そもそも牛乳は西洋の食文化、日本へは江戸時代の終わりに伝わっている。かつてクジラを食用としている日本文化を激しく非難する西洋人がいたが、

じろーごろー
じろーごろー

牛さんの、”雄大で逞しい体格、でも穏やかで優しい瞳” を見ていれば、
『そこまで牛に苦労させてまで、牛乳って必要なの?』 と思いたくなる。
もちろん、ニワトリさんだって、ブタさんだって、同じこと言えるが・・

カミさん
カミさん

牛乳を飲むのがつらくなったね~~

北海道を旅しながら、我々夫婦はなかなか奥深い勉強をしました!

Day9 札幌へ

10月15日(水) 7泊のキャンプが無事に終わった。今夜はホテル泊だ~~。

道東の紅葉は、赤くならず黄色主体のようだ。これも風情ある秋の景色でいつまでも眺められる。

今日はカミさんの誕生日です。それを祝福するようにでっかい虹が出た。

キャンプの夜

 10月の北海道は日が暮れるのが16:30と早いので、夕食も17時とかなり早くなる。キャンプ飯を凝らない我々夫婦は夕食もすぐ終わって、18時過ぎにはやることがなくなってしまう
 普通のキャンパーならここで焚き火を楽しむのだが、焚き火は、持参物特に衣類が臭くなるし片付けが大変だからやらない。
 ただボクは、ここから一人で焼酎を楽しむキャンプならではの至福の時間となる。
 一方カミさんは、何やら言い訳がましいことをつぶやきながら寝袋に入られる。こんな時間から寝られるのか心配だが、20時くらいにボクが寝袋に入る時には、もう完全に熟睡されている

 ボクは夜中にトイレに2回は起きる。頻尿でもあるが、寒さと焼酎のせいでこれだけはあきらめている。夜中のトイレは、2枚重ねの寝袋から抜け出る作業が大変で完全に目が覚めてしまい、ここで少し焼酎ってこともある。カミさんを見れば、ボクがゴソゴソやっていることにはまったく気づかず、寝袋にくるまったまま微動だにせずやはり熟睡されている

 そしてボクは5時には目が覚め、寝袋の中で明るくなるのを待ち、5:45には起きてコーヒーを入れる。朝のしっとりした自然を眺め、鳥の声を聴き、コーヒーをすするのはキャンプのだいご味で、最も重要で大好きな時間である。
 6:30くらいにカミさんがようやく起きてくる。一応、「寒かった、変な夢を見た」と寝苦しかったことを主張されるが、とてもさわやかで寝足りた顔で現れるし、夜中のカミさんの寝姿を知っている僕は苦笑するしかない。計算すれば、11時間以上の睡眠である。この年齢でこんなに寝れるのが驚きである。

 カミさんは、このキャンプ生活を超快適に過ごしているとしか思えない。現にキャンプ中に、
「どうも髪の調子が良いのよね~~、なんかお肌がつるつる~~」
などと、体調の良さを喜んでいる独り言を聞く。
 
 まあ楽しんでくれるだけでもボクは良しとすべきですね。

 キャンプ場近くの温泉は3か所、すべて行ったがカミさんは200円と安い”泉の湯”が一押し。番台におばちゃんが座るかなりの昔風、さらにシャワーは使えないし、温水と冷水別々の蛇口をひねって洗面器にためそれで体を流す方式、しかも温水蛇口は漏れがひどいと、とにかくすべてが古いが、カミさんは番台のおばちゃんとの会話が楽しかったそう。なんか味がある温泉でした。
 ちなみに温泉の湯は3か所とも、美肌の湯だろうかとても良い。
 (それにしても、カミさんとのキャンプでは毎日お風呂、一人の時は2日に一回くらいだけどね~~)

 帰るころになってキャンプ場の管理棟内に、電子レンジ、電源、冷蔵庫があると知った。ここはセルフチェックイン方式で管理人さんが常駐していない、それは良いことだが、熊情報だけは口頭で聞きたかった。

国道沿いに牡鹿が、しっかりカメラ目線をありがとう、ハート形の白いお尻のマークがかわいい。

 旅の最終日は札幌のホテル泊、市内に出て食事、ずっと自然の中で生活していた我々には都会のネオンがまぶしい。札幌市内は外人が特に多いね。

カミさんの誕生会はいろいろ検討した結果、ジンギスカンに決定。

Day10 小樽フェリー

 10月16日(木)
 小樽のフェリー乗船は15:30、それまで小樽市内を観光する。昼食は市内の寿司屋さん、11:15に入店したのでギリギリ座れたが、すぐ外に人が並んだ。すごいね、小樽は人気なんだ。2年前の小樽での昼食は、何も知らず失敗したが今回はうまい店に入れた。

我々が居たキャンプ場は閑散としていつも寂しかったが、小樽は平日というのに観光客がいっぱい居るね。

 2年前も寄った昆布のお土産屋さん、買い物に興味がないお父さんはここでゆっくりしてください、という主旨らしい、今の僕の心境にピッタリ!だがここに座れば、昆布を買う羽目になるから注意。

フェリーのデッキで旅の打ち上げ、ビールで乾杯、良い旅でした!小樽の町の夜景がきれい。

Day11 帰路

10月17日(金)
窓から朝日が昇るのが見える、フェリーの旅は快適ですね。定刻9:15に新潟港に到着し、14:20自宅に到着した。

振り返れば
◆なんといっても7泊のキャンプ、10月はもう夜が長い上にかなりの寒さ、周囲に人が居ない寂しさ、まるで修行しているようなテント生活だったが、その分忘れられない思い出となった。3泊以上の連泊したことも正解だった。

◆今回訪れたところすべて思い出深いところで、場当たり的な選択だったが、結果は良かったと言える。3年目、我々の旅スタイルが出来て、ちょっと旅慣れてきた感がある。

◆10月はもう寒いし、他の同じような旅行者が居ないので面白くない、来年は9月にしよう。それと、真冬の北海道を体験してみたい。飛行機+レンタカーだな。

10月13日 262㎞
10月14日 79㎞
10月15日 330㎞
10月16日 50㎞
10月17日 321㎞


<北海道くるま旅 2025 2/2編 終わり>
北海道くるま旅 2025 1/2編は、こちら
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