Day10 納沙布岬
9月9日(火)
朝、隣のテントの方と話していたら、カラスがテーブル上のボクのパンを狙っていた。強めに追い払うと、そばの木に止まり”グァー!”と威嚇の素振り、ちょっと驚いた。このあと、ボクのヘルメットとバッグにカラスの糞がベットリ付着を発見!これはカラスの逆襲なのか?カラスはボクのモノと認識して復讐しているのだろうか?
キャンプ場で女性ライダーさんとお話し、大学4年生、一人で北海道バイクツーリング、キャンプ泊、ジジイはスゴいねとしか言えないが、思い出深い旅として一生残るでしょう、良い旅を。

本土最東端かぁ~~、ここは学生時代も含めてボクは初めての地と思う。ここへ来るときR44上で、MDさんと3度目のすれ違いをした。お互い気づいてあとでLINE、もう会わないだろう!

日本の北方開拓歴史は、いくつか本を読んで知っているつもり、実際に見ると距離感・大きさ・気候が実感として感じられる。資料館も大変興味深かった。終戦のドサクサでソ連が奪い取った・・その北方領土はすぐそこに見える。

日本100名城とあったので、城好きとしては寄らずばなるまい、と思ったが良くわかりませんでした。

北方原生花園にポニーがたくさん遊んでいたので、入らせてもらった。

この大きさでもポニーらしい、おそらく群れのボス格、どうもボクの存在が気に入らないのか、あるいはポニーテールの彼女をボクに横取りされると思ったのか、スゴい圧をかけながら寄ってくる。この大きさで迫られるとけっこう怖い!(あれ!誰でしたっけ、熊のことを偉そうに語っていたのは・・?)

花咲岬へ、今日は岬めぐりをします。♪あなたがぁいつかぁ~♪ 山本コータローね、古すぎだけど名曲だよ。

花咲岬、巨岩巨石百選のひとつ車石と言うらしい。この写真ではわからないが、大きく丸く固まった石が並んで奇観であった。ブラタモリはここには来たのかな?

落石岬は駐車場から歩いて25分、他の車は居ないボクひとりか、樹林地帯を通るようなので、熊スプレーを腰に、熊鈴を付け、スマホからラジオを鳴らしながら行った。自然環境保全のため歩かせるようだが、良いことだと思う。

おー!なんとも風情たっぷりの灯台が現れた。ちょっともの悲しい岬の名前とこの風景はピッタリ合っている。腕があれば素晴らしい写真が撮れるロケーションだけど。ボクの中では3本指に入る灯台岬かも知れない。

奥行臼駅跡、標津線で1989年廃駅、そばに列車が3両、旧奥行臼駅逓所もあったが写真のみ。

自宅ではちょっと気が引ける袋ラーメンがキャンプ夕食の定番、肉と野菜を入れるが、最近はきのこが身体に良いとわかり投入されることが多い。きのこ類は安いし保存が簡単、いずれにせよゴミと洗い物が少ないメニューにする。
本日走行距離193km
Day11 霧多布湿原
9月10日(水)
朝コーヒーを飲みながらムツゴロウ著作『どんべえ物語』を読み始めたら、ムツゴロウ王国があった浜中町の近くに今居ることもあってか、引き込まれ、出発がずいぶん遅れてしまった。

霧多布湿原センターに寄ってみたら充実した展示物、ムツゴロウさんの展示もあったので、係の若い方に聞いたがほとんど知らなかった。写真はなぜか曇ってボケているが、この写真は掲載したい!

ムツゴロウさんが1年間だけ暮らした、𡸴暮帰島(今はけねぼく と読むらしい)、ここに生まれたばかりの熊(どんべえ)と家族で住んでいらっしゃった。今朝その本を読み返したばっかり、とても感慨深い。

ここでムツゴロウさんについて
かつて『ムツゴロウと愉快な動物たち』のTV番組があった。
そのムツゴロウ王国は、ここ浜中町のどこかにあるはずだが非公開とのこと。
このTVは、様々な動物たちのとのふれあいが興味深く、驚きも多く、食い入るように見ていた。現在も動物のTV番組は多いが犬と猫のみに集中、でもこのTVでは、犬猫は脇役というかもはや人間側のスタッフ扱いで、もっと野生感のあるの動物がムツゴロウさんによって、いかに人間と心を通わすかが生き生きと表現されていた。
中でもヒグマを3年間飼育されたことは『どんべえ物語』に記述されている。絶対心が通うはずのない野生動物の頂点側のヒグマと、野生とは対極にいる人間が、しだいに心を寄せ合う様子は、壮絶とか感動とかの言葉で言い尽くせない、生き物同士の本能のぶつかり合いがあった。このことはささやかではあるが、ボクの育児の勉強になった。

最近の動物番組も良く見るが、ただ可愛い!だけを強調した幼児的特集ばかりでヘドを吐きそうになる。公園横の我が家からは犬の散歩を良く見かけるが、犬はただ愛玩扱い、よって主従逆転、それに気づいていない飼い主さんも多い。TVは、もっと動物と真の付き合い方にフォーカスすべきでは無いか。ボクが勤務していたメキシコでは、犬はリード無しでも穏やか、なのに生き生きとしていた。犬の扱いに関してオトナの国だった。
昨今の日本の犬猫扱い方や、野生動物に対する対応を、ムツゴロウさんが見たらどう思うだろう、と強く思う。が現地に来てわかった、
ーームツゴロウさんは歴史になっていたーー

琵琶瀬展望台から、川が蛇行する霧多布湿原がきれいに見下ろせた。反対側は太平洋も見え、ここは立ち寄るべき面白い展望台。

旅の前半は、大きな農耕機を使ったタマネギの収穫の最盛期だったが、後半のこの辺りはコンブ干し作業を見かける。こちらは手作業で大変そうだな。バイクで走っていても磯の香りが漂ってきて爽やか!

巨岩奇石百選の涙岬と立岩、ここも歩いて行く、駐車場は誰も居ない。行き先はずっと草原で危険は無さそうだが、一応熊対策品は持参する。

おー!素晴らしい景観が現れてきた!

断崖に悲しい娘の顔を見ることができるだから涙岬 らしいがどこのことだろう?それよりのこの断崖はかなり高く壮大でとても素晴らしい、この迫力が写真では伝わらないね、心に刻んでおこう。

こっちは立岩、娘の叫びに近づこうとする若者を思わせる らしいが、良くわかりません。

立派な道の駅があったので牡蠣フライの昼食にした。近くの郵便局に見慣れたSR400が、あっMDさんだ、むこうも気づいてくれまたあとでLINE、もう会わないだろうと言いながらこれで4度目の遭遇となった。

プラスチック容器は、ゴミとしてはかさばるので普段は買わない。でもここはゴミを引き取ってもらえるので、気にせず総菜類を買い込んで酒のつまみとした。サイコー!

今夜がキャンプはラストナイト、振り返れば9泊、ゴミ処理とトイレが気になったが無料のため面白いキャンパーが多かった呼人浦キャンプ場に5泊、充実した施設で快適生活とボクと同じ空気感のキャンパーが多かった別海ふるさとキャンプ場に4泊。今回のキャンプは自己評価95点、満足です。近くのテントは暇そうで話しかける雰囲気だが、今夜はひとりでゆっくりしましょう。いや~~、今回はよくお話ししました。
本日走行距離205km
Day12 帰路へ
9月11日(木)
いつものように5時起床、テント内で荷物を残り2日で使うものと仕分け、きれいに整理する。
コーヒーを飲みながら昨日の続きを読書、その後連泊されるのんびりモードのキャンパーさんから話しかけられ、出発は大いに遅れ9:20。まあ今夜はホテル泊だし。

久々に大都会と思える釧路市内を過ぎて、きれいな道の駅しらぬか恋間によってみた。

今回の旅で初めてウマい外食、店名は忘れたが、あっさりでも深い味のラーメンだった。
今日は5日ぶりの荷物満載で長距離の移動だったが、これまでの旅を振り返り、このブログの構想を考えなら走れば楽しかった。16:00静内のホテルに到着、支配人がバイク乗りでここでも長話した。本日走行距離334km

360度カメラ
をバイクに取り付けて走った。走行中に良い景色に出会っても、バイクは停車し写真撮影するには手袋を外したりと大変面倒、これなら走行中撮れる。今回かなり撮影したが、撮ったビデオの編集作業がジジイには超大変、同じようにアクションカメラ装着のバイカーは多い、聞けば、撮り貯めし自分で見返すだけで編集はしないも多い。まあ暇なボクはいつかは編集しなければでしょうが、数ヶ月後だろうか・・。
Day13 フェリー苫小牧
9月12日(金)
昨夜はTVなど見て、久々の文化的生活だった。

新冠町は競走馬の町だった。馬の牧場が多い、広い牧場に馬が数頭だけ、尻尾を振りながら草を食んでる景色は絵になる。停まって写真を撮りたかったが、馬を驚かせてはいけないと遠慮した。たぶん高価なウマさんだろう。

今日は夕方までに、70km先の苫小牧に到着すれば良く時間つぶしが必要、穂別という所まで寄り道をし、気持ちよさそうな公園で昼食とした。ここでも地元の人とお話しした。

そのお一人の犬、名前はカイ2才、ボクの『お座り!』にほ~~ら!。犬の本当のかわいさとは”これ”なのである。

今回旅行中よく食べた昼食のセット、名残惜しいので最終日に再現、お世話になったセイコマート製である。

穂別博物館へ、このクビナガリュウが発掘された地、解説ビデオを独り占めして視聴できた。地球の歴史って本当に奥深いよね。

いよいよ北海道とはおさらば、ピカピカのバイク集団は北海道から本州へツーリング組、薄汚れたバイクは北海道旅組と一目瞭然である。そういえば明日から連休だった。本日走行距離190km
Day14 自宅へ

9月13日(土)
6、7月のフェリーは混んで騒々しいが、9月は静かで良い。出港は19:30、デッキには出ずロビーでビールする。

翌日の昼食、別にレストラン代をケチっているわけじゃないが、どうもフェリーは食材持参にしてしまうな。

新潟港到着は15:30、これから高速道路を300km走って自宅を目指す、夜のバイクは乗らない主義なので、今日は初めての夜間走行である。
20:30自宅到着、ヒドかった関東の暑さは2週間経って、少し涼しくなっていて不思議な感じだ。本日走行距離336km
まとめ
①まずは無事故を、脊柱管狭窄症が再発しなかったことを、そして3,400kmを文句も言わずに走りきったバイクに感謝したい。今回は家庭の行事で2週間と短かったが、気分的には濃く内容のある旅だった。
②いろんな方との気軽なおしゃべりは、とても楽しかった。同じ趣味同士交流のため旅でした。もしこのブログをご覧であれば、お話した方にあらためてお礼申し上げます。また会いましょう!良ければご連絡もお待ちしています。
③キャンプでつなぐ旅、このスタイルが楽しいと確信を深められた。同じスタイルの方もいっぱい居たし、印象深い方とも交流できて、この思いは一層深まったと思う。来年は、もっとゆっくり大自然を味合う旅を企画しようと思う。
④来年の北海道は、北と島 がテーマだろうか。その前に秋には北海道くるま旅を計画しているし、冬の北海道も見てみたい。そうそう、釣りもまだほとんどやっていないし、大雪山の紅葉もあるし、ムツ牧場も行ってみたい。





<北海道バイク旅2025 3/3 終わり>
前編の
北海道バイク旅2025夏 1/3
北海道バイク旅2025夏 2/3
最近の投稿です。
⓪ 石巻くるま旅 2025
① 脊柱管狭窄症のその後 2025
② 臨時メキシコ会 2025
③ 夏、家族と 2025
④ ロードスター車に乗る 2025夏
⑤ 江ノ島で釣り② 2025年7月
⑥ 夏、自宅にて 2025
⑦ スーツを処分した 2025年7月
⑧ 娘が婚約 2025年7月
⑨ 江ノ島で釣り 2025年7月
⑩ 脊柱管狭窄症になった 2025年
⑪ 長州へのバイク旅2025
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