北海道バイク旅2025夏 2/3

これぞ北海道

Day6 さくらの滝

 9月5日(金)
 今朝は北海道に入って初めての快晴の朝だ。連泊すれば重い荷物を置いて外出できるので、バイク取り回しが楽で非常に良い。さて今日も特に目的地はなく、この天気なら摩周湖がきれいだろうと思ったが、屈斜路湖方面へ行く。

 美幌峠はボク一人で絶景を独り占め。
 女性ソロライダーさんが別々で、2名上がってきた。今日は特に眺めが良いから「写真撮りましょうか?」と言うべきだが、グッと、黙り込んだ。関東では女性ひとりへの声をかけはNGなのだ! でも関西ならどうなんだろうか? 北海道なら、同じバイク乗りなのに・・・とひとり激しく葛藤した。海外なら同じ趣味同士で話さない方がおかしいが、う~~ん日本は難しかバイ!

屈斜路湖 2年前にこの湖の釧路川源流部で魚が産卵している場面に遭遇、今日はそこで釣りをしてみようとこのあと行ってみたら「私有地進入禁止」だった。非常に残念!結局今回は釣りはしなかった、川では熊との遭遇率が高いこともあるし。

 美幌峠の駐車場でも、次々に上がってくるバイカーさんと話をした。2日前の方とも再会し同じように「今日はどこ行く?」とお互い。他人が聞けば”決めてから行動しろよ!”と言われそうだが、これがオレたちの旅の流儀!

 さくらの滝。雨のせいか水流が強く、サクラマスの遡上成功率はかなり低そうだった。ただ魚の健気な姿は、釣り師ならずとも感動するし見入ってしまう。2年前は、集中力を発揮したくさんの魚がちょうどジャンプする瞬間の写真が撮れたが、今回は気合いが入らずこれが精一杯。ここの駐車場でも、他のバイカーさんと長く話をした。

4日目にして初めて湖面に沈む美しい夕日と出会えた。練習するカヌーがミズスマシのよう、ひと漕ぎ毎に滑るように進む、かけ声が湖面に響いてこちらまで聞こえてくる。本日走行距離218km

Day7 知床へ

9月6日(土)

熊本から車中泊のおじちゃんの犬、ダックスは我が家の初犬なので写真を撮ってカミさんに送付、犬連れの旅は良いよね!でもこの子は飼い主さんにくっついてばかりで、あまり人慣れしていない。今日は知床峠を往復して来よう。

美しい丘陵地帯を走る感動の径(みち)らしいが、どこで感動するのかわからなかった。

今日は快晴、知床連山斜里岳がきれいに見えるが、逆光だった。

 テッパンだけど天に続く道、北海道にはこんな一直線道路はどこでも見られると思うが、ここは道の向こう側が海になっているのが格別なのかな?皆はここにバイクを並べて写真撮影しているが、ボクはバイク転倒のトラウマがまだあって止めました。また脊柱管になるバイ!

天に続く道は、新しいバイク駐車場があったが狭い。暇なボクは、ソロの方の写真撮影を手伝ったり、駐車を誘導したりと、次々やってくるバイカーさんの世話を焼いてここで時間をつぶした。

 去年までバイクは400CC、特に不満はなかったが、北海道での巡航速度は7~80km/hでエンジンは5,000回転となりウィーンと甲高い。北海道では低回転で余裕ある走りをしたい、これも理由で去年大型二輪を取得しこの650CCにした。実際今回は3,500回転で余裕ある走り、燃費も29km/Lとずいぶん伸びて楽しい。ただ、高速道路で100km/h以上出せば燃費は23km/Lと激落ちし、車と同じでちょっとビックリ。
 バイクを降りる年齢まではそう長くは無い。低トルク型のNC750にも乗ってみたいな~~。

快晴の空に羅臼岳が美しい。登山者が熊に襲われたのは一ヶ月前。

㊧佐賀からBMWの61才、仕事は同じ分野で同郷なのでつい親しく方言で話した ㊥スズキ250多摩の大学生、北海道バイクは初めて、どこででもジジイライダー囲まれて楽しいとのこと。二人ともここ知床峠で本日2回目のすれ違い。

キャンプ場に戻るとさくらの滝で会った同郷の先輩筋TDさんが隣にテントを張っていた。同じ時期に退職し、同じようにセカンドライフを、そして海外経験者と共通点が多い。夕日と湖水を見ながら四方山話でおしゃべりを楽しんだ。この出会いが素晴らしい。
本日走行距離267km

Day7 キャンプを移動

 9月7日(日)
 昨夜は後方のテントで、夜中3時頃まで電話する男の声が聞こえて寝られなかった。まあ土曜だし無料だし、仕方ないと思いましょう。本日、5泊したこのキャンプ場を撤収し移動することとした。

ここにもう一泊するTD先輩の見送りで出発した。そいぎ~~!(郷土の方言でさよなら)

能取岬、広大な草原が美しい、あの向こうはオホーツク海が広がる、真っ白な草原と流氷、冬に来たいところかも。

今夜から、別海ふれあいキャンプ場に4泊する。ここは、バイク横付け、洗浄便器、温泉がすぐ横、整備された芝などと、バイク乗りには施設がすぐれていて人気である。

お隣テントのTMさんと一緒に温泉に行き、ついでに乾杯も。お互い会社を勤め上げそれなりの生活と立場、普通のホテル泊の旅行が出来るしそれが楽と知っているが、雨風にさらされ不自由なバイクで、食事は質素なコンビニ飯に缶ビール、狭いテントに寝袋と苦労する旅、なぜかこれがとても楽しい、そこの話が合うのか遅くまで話をした。
本日走行距離154km

じろーごろー
じろーごろー

ゴミ問題
 北海道では道の駅とか自動販売機横にはゴミ箱がない。理由はおそらく、心ない長期旅行者が大きなゴミを捨てるからと、野生動物への餌付け防止からだろうと推察する。どこでも「ゴミは持ち帰りましょう」である。その精神はもちろん賛同する。

 ただボクのように二輪車での長期キャンプ旅行では、ゴミ持ち帰りは不可能である。なるべくゴミが出ないように工夫しているが、ボクの場合最低でも、1日で握りコブシ大の生ゴミとアルミ数缶が発生する。アルミ缶はイオンなどにリサイクルボックスがあるはずだが、今回はみあたらなかった。周囲のバイカーさんにゴミ処理を尋ねると、コンビニに捨てているも多いが、小心者のボクは出来ない。なのでボクは自動販売機では買わないし、コンビニならそこで飲み食いしそこに捨てさせてもらうようにしている。ゴミ持ち帰りの呼人浦キャンプに5泊した際は、本当に困った。

 北海道は同じ長期旅行者が多くゴミは苦労しているはず。ちゃんと分別するので、有料で引き取ってもらうシステムは出来ないだろうか?心からの願いである。

 別海ふれあいキャンプ場は、ゴミ袋を購入すれば引き取ってもらえる。こんな大きなゴミ袋が4枚でたった60円だった。別海町ありがとうございます!

Day8 野付半島

 9月8日(月)
 清潔で気持ち良いキャンプ場、TMさんとコーヒー後、先に出発されボクはテントのそばで長い時間読書をした。

野付半島へ、両側が海の砂州の道路途中で、何かを撮影していたので停車、鹿が湿原の中に居た。

砂嘴の突端までトラクターバスがあるが、歩きで行ってみよう、今日は暑いぞ。ちなみにここの駐車場でMDさんと2回目の遭遇をした。

野付半島では、一番突端まで歩いて往復した達成感で満足してしまったが、帰ってネットを見れば、ボクの好きな歴史や地質的にも大変興味深いところだと知った。そう言えば昼メシが気になって、資料展示室の見学はパスしてしまった、またいずれだな。

木道の先はこんな感じで他の観光客は行かない、こちらの方が寂寥感があって非常に良い。地球が作る地形の不思議さですね。

ネーチャーセンターの前の湿原に、まるで順番に舞台にあがるかのように、まず牝鹿の群れが現れ、次に男鹿の群れが現れてきた。ついでにキタキツネも、ありがとう良い記念写真が撮れました。

ボクはグルメには興味が無い。こんなところで食べてもダメだろうなと思いつつ、キャンプ続きでは食生活が偏るからと海鮮丼3,000円を注文した。味は想像通りだった。海鮮丼とは、ご飯に刺身を乗せるだけはダメ、酢飯にすべきと思うが、どうなんだろう。

本当は春国岱原生公園に行ったのだが、木道が工事中で侵入して良いかわからず、引き返した。あとでMDさんから問題無くは入れて、野付半島より”最果て感”があって良いとLINEが来た。

早くキャンプ場に帰って、ヌルヌル温泉でのんびりしたかったが、天気も良いので霧多布岬まで足を伸ばした。

この辺はテーブル状の台地が多く心に残る風景、メキシコで良く見た光景を思い出す。切り立つ断崖と岩礁、ダイナミックな風景が美しい岬ね。

スマホ写真ではこれが拡大限界だが、霧多布岬に泳いでいるラッコです。遠くから見ても健気に潜ったり浮いてきたりと可愛いのがわかる。

今夜は久々に、ひとりでのんびりの夜だった。

本日走行距離265km(スマホGPSが野付半島で切れたのか記録無しで、想像値)

じろーごろー
じろーごろー

キャンプ旅
ーー北海道こそキャンプで旅すべきだーー
 ボクの持論であるが、関東では賛同者は少なく「このヒト変人?」そういう目で見られる。もしかしてお金がないから、と思われているかはわからない。とにかく都会ではかなり奇異なんだろう。

でも一例
千葉のバイカーさんは、朝早くからテント前でボーとされ、夕方も早めに風呂へ行き同じようにボーとされている。聞けば、昼間ちょっとだけ出かけるだけで、ここに5泊キャンプして帰るとのこと。つまり北海道にキャンプをしに来られているのである。そう、まさしくボクと同じ精神である。

 なぜキャンプ?
昼間はバイクで風に吹かれ、夜はテントで同じように風の中、室内に居る時間が極端に少ない生活。そう空気が動いてい無いとイヤなのか?それもあるが、やはりこの大自然を心から味わい、身体で感じるには、外で生活したい、これが正解だろう。

 テントでゆっくりでも快適に過ごしたいためどうしても持参品が多くなる。でも周囲のキャンパーは驚くほど荷物が少ないゾ!道具が多いと気が重くなる、来年はもっとギリギリまで削減しよう。

 そうそう、関東のソロキャンパーを思い出せば、ピカピカの用具をいっぱい並べその中央に座りまるで道具の見本市、そして必ずたき火と朝は決まってホットサンド、まあ趣味を非難する気は無いが、どうも皆さん画一的、誰かの真似なんでしょうね。

<北海道バイク旅2025夏2/3 終わり>
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最近の投稿です。
⓪ 石巻くるま旅 2025
① 脊柱管狭窄症のその後 2025
② 臨時メキシコ会 2025
③ 夏、家族と 2025
④ ロードスター車に乗る 2025夏
⑤ 江ノ島で釣り② 2025年7月
⑥ 夏、自宅にて 2025
⑦ スーツを処分した 2025年7月
⑧ 娘が婚約 2025年7月
⑨ 江ノ島で釣り 2025年7月

⑩ 脊柱管狭窄症になった 2025年
⑪ 長州へのバイク旅2025
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