7月8日(土) サロマ湖→紋別
昨日通った道を引き返し、「網走監獄記念館」へ。
ここを脱獄した人物を描いた吉村昭著の「破獄」は愛読書なので、どうしても来たかったところ。開館の9時に入場した。
監獄の成り立ち、歴史、意義など上手にまとめられかなり見応え有りの施設だった。肝心の脱獄の件はあまり触れられていなかったのが残念だが、2時間たっぷりと観賞できた。
近くの北方民族館や流氷館は入り口だけで素通り、国道39号の「メルヘンの丘」で写真撮影。
三度目の国道238号を通って「ところ遺跡」に行くが、良くわからずパスし、「サロマ湖展望台」へ。まさしく地図で見る通りのサロマ湖が一望できる。今日は天気も良く、通り過ぎる風がとても心地よく、最高の眺望でした。
今夜の宿は紋別市内の「ホテルオホーツクパレス」。これまでのゲストハウスと違って、完全なホテルなので誰とも話さず、う~~~んこれはこれで寂しいね。
旅に出てちょうど1週間が過ぎた。洗濯をする。
7月9日(日) 紋別→稚内
昨夜ホテルでもらった旅行支援1,000円、何とかスマホに導入出来てコンビニ朝食を買う。ありがたいですね。
国道238号線を北上し、最北端を目指す。右手に海を見ながら単調な道が続く。北海道は他の車の流れが制限速度プラス20km/hくらいかと思い、これまでこの流れに乗っていたが、今日からプラス10km/h程度でゆっくり走ってみるが、流れ的には問題なさそう。なるべく景色を眺めながらのんびり走りたい。
猿払村から「エサヌカ線」を走る。広大な牧草地の中を走り抜けていく。
海とは反対側が景色が変わってきて、牧草地から丘陵となった。そろそろ宗谷丘陵か。
13:30「宗谷岬」に到着。今日は日曜日で観光客が多く写真は無理と思ったが、とりあえず到着の写真は撮影できた。42年前は「流氷解けて~~♪」の歌がずっと流れていたが、今は離れた場所に記念碑がありボタンを押さないと歌は流れてこない。
すぐ近くの間宮林蔵の樺太出航の地も見学する。すごい人だがあまり注目されていないね。
「白い道」も入り道がわかったので行ってみる。ちょうど海をバックに抜群のフォトスポットがあったが、急坂でバイクが停車できず、ちょっと先の平坦地で写真を納めた。
「ノシャップ岬」も訪問
今夜の宿は「ばっかす」
ボクを入れて7名の宿泊者、今夜も多彩な顔ぶれで飲み会は面白い。75才の北海道常連さんに
「北海道の魅力って何ですか?」
と尋ねたら
「内地には無いこの大自然ですよ」
と教えてもらった。すんなりとそう言えるおじさんがうらやましい。
7月10日(月) 稚内→旭川 東川
同室の方は3:30頃にはお目覚め、6時には出発された。念のためイヤホンを付けていたがつられて起きてしまった。ボクも8:30には出発。今日は晴れているが風がとても強い。
サロベツ原野を見下ろす「宮ノ台展望台」へ。セローに乗ったおじさんと長く話す。キャンプで旅されていて、次回はボクもキャンプだなと思う。
「サロベツ原野湿原センター」へ。花はまったく咲いていないが、湿原を歩くのは自然感がいっぱいで気持ちが良い。利尻山がうっすら見えるが、大きいね。
「オロロンライン」を南下するが、すれ違うラーダーが多い。道の駅で話したら、今朝小樽に到着されたとのことで、同じようなライダーが北上しているようだ。
苫前郷土資料館で三毛別ヒグマ事件の資料を見学したかったが、月曜は休館日だった。とても残念、実際の事件現場は30kmほど先に有り見学可能だが、今にも熊がでそうな大自然の中で怖いと聞いていたので、次回車で来たときに見学させてもらおう。
早朝に起こされたせいか、運転していてとても眠い。でもバイク旅って、仮眠する場所が無いね。次回からキャンプ用のチェアーを持参しよう。
今夜の宿は「ゆう」
神奈川から来られた登山家の方と二人だった。
7月11日(火) 旭川 東川→札幌
この時期に北海道に来たのなら、ラベンダーは見なければならないだろうね。ボクは人工的な農園の花壇には魅力は感じないが、テッパン訪問地だろから行ってみよう。
途中雨になって雨着のまま「ファーム富田」へ到着。事前情報では花の数よりガイジンさんの方が多いと聞いていたが、まだそこまで多くない。花はちょうど見頃のようだ。写真を撮っていたら、福岡から娘さんと来たおじさんと長話し、今度飲みに行こうまで意気投合した。
途中三笠市のイオンでご近所さんへのお土産に夕張メロンを購入。
大雨の中、札幌に到着、今夜の宿は「アパホテル&リゾート札幌」立派な大浴場があり旅の最終日にゆったり気晴らしが出来た。
今回は「とほ宿」利用の旅、毎日18:30にはしっかり夕食を取っているのでだいぶ太ったかな。もともとボクは、”夕食とはお酒とつまみ” で来たから、今回のように夕食をきちんと食べてお酒は21時からの生活は初めて、でもこれもやれるかも。
7月12日(水) 札幌→小樽→フェリー
大谷出場のオールスター戦を、チェックアウトギリギリ10:45までTVで見て出発する。近所の羊ヶ丘に向かったが、有料のゲートが有りガッカリ、そこで引き返し、結構な本降り雨の中、今日の目的地小樽港を目指す。小樽のイオンで昼食と時間をつぶし、フェリー乗り場へ。バイクは40台ほどで行きほど混んでいない。
15:40乗船後、デッキで出港を見て、入浴、デッキで夕食後早めに就寝した。
7月13日(木) フェリー→新潟→自宅
関東以西は大荒れの天気なのに海上はとても良い天気だった。天気予報から雨具を着て下船したが、新潟市内は薄曇りでその上渋滞で死にそうななるくらい暑い。信号待ちで、新潟ナンバーBMW1,200のおじさんが声をかけてくれ、抜け道を案内してくれた。
高速道路代をケチって湯沢までは下道を使うが、北海道の信号の無い快適な道路に慣れたボクは、緩慢な車の流れにイライラが増すが、ガマンガマン と言い聞かせ頑張った。
16:15、自宅に到着。暑い!片付けをすると一気に大汗をかいた。
『そうか、涼しい北海道に居たんだ、』 昨日のことだが懐かしく思う。
まとめ
・前回の西日本ツーリングではキャンプ泊主体だったが、今回は、熊が・・と人との交流が少なかったとのことで、「とほ宿」泊とした。熊の方は問題無いと言うより、気にしすぎだと思ったし、北海道こそテント泊だと思った。人との交流はふんだんにあり、しかも得るものが多かった。
・特に、旅を趣味とする人たちとかなり語り合えたのは大きかった。ボクは旅をしたくて早期退職を決断したが、ともすれば俺って間違った判断をしたのかと思いがちだったが、北海道に来たら正解の決断だったと確信した。
・あらゆる意味で、北海道は違う と思った。これからも何度でも来てみようと心底思った。
コメント