西日本ツーリング2023年 ステージ6

■ステージ6 『雨とひとり孤独』 松山~今治

19日目(日)宇和島→松山
 今夜から4泊はキャンプのため、朝からシャワーしヒゲを入念に剃る。

 今夜のキャンプ場は、30数年前は常識だった”無料”のキャンプ場の予定。ただ予約は出来ない状況も行って見ないとわからないので、早めに到着したい。
「今夜の泊まりはどうするか?」
それが決まっていない自由さが楽しかった若い頃の旅、でもジジイとなった今はそれが大きな不安、ヒトは変わるもんですな。

 そう言う訳で、佐田岬へ続くの道も素晴らしく良い道でしたが、途中で折り返し到着を急ぐ。

佐田岬への道は走りやすく楽しい、が今日は先をそぎたいのでここでUターンした。

  松山へ向かう国道378号は、左に瀬戸内海を見ながら走る快適な道でした。高知での太平洋の荒波も良いが、自称釣り師のボクにとっては、この穏やかながら岩礁や島が点在する海が好きなだな。

四国西岸をを走る。遠くに見えるは九州なのか?


 今日は日曜日だしバイクは多い。バイク同士がすれ違いながらで挨拶する、
   ーー今はなんて言うんだっけ?わしらの頃は単純に「ピース」と言っていたけどーー、
もこの道路は連発でき返答率も高い、う~~ん、快感!これぞバイクツーリング。

 昼食のために道の駅ふたみの駐輪場に停車。横に居たカブ125の方に挨拶すると、それから1時間以上の会話となった。おかげで昼飯のチャンスを逃したが、貴重な情報もたくさん仕入れた。特にキャンプ場情報は重要、いくつか候補を挙げたら
「そこは・・コレで(両手を顔の下でブラブラさせ)有名・・、止めた方が良い」
と、
「そう、そう言う裏情報が欲しい」のよね~~。

地元情報をたくさん教えてくれたカブ125の方、ありがとうございました。

 今日から2泊のキャンプ場は、重信川かすみの森公園
 河川敷のフラットな敷地で、自由にキャンプやBBQなどやっている。当然だけど管理棟や説明など無く状況が掴めないため、とりあえず敷地の中央付近で、橋の下近くに決めた。明後日は雨と言っていたから何かあれば雨がしのげるかも。

無料のキャンプ場、重信川かすみの森キャンプ場、橋の下だが交通量は少ない。

 周囲はほぼ日帰りのデイキャンプだったようでで夕方になれば、泊まりは5張りくらい。急に寂しくなった。
 キャンプ場代が浮いたので、いつもの発泡ビールではなく高い一番搾りにした。
 夜、明らかに野良らしい犬が近寄ってきたが、手を叩いて追い払った。目の前に小川が流れていてホタルが2匹、追っていったが風に流されすぐ見えなくなった。
 悪くないじゃん、無料キャンプ場も

20日目(月)松山
 今日は天気も良く四国カルスト方面、特に有名なUFO通りに走りに行く案もあったが、ここまで来たらやっぱりお城でしょう。今回の旅で4基目の城廻り、松山城へ。

立派な石垣の松山城へ、これで今回の旅で5基目のお城巡り、でも面白いよ。

 松山城周辺はバイクと言えども停めるところが無く、探し回ってようやく駐輪場にたどり着いた。500円。
 ロープウェイ乗り場はバスがひっきりなしに到着して、どうやら観光客が多そう。東雲口登山道より歩いて登る。急斜面だが高度差は100mくらいだろうか、ちょうど良い足慣らし、ただ雨上がり後の高湿度のせいか大汗をかいた。

平日というのに観光客が多い。それにしても大きな城で立派な天守だわ

 お城全体はとても大きく姫路城クラスと思う、想像していなかっただけにその立派さに驚く。特に石垣は幾重にも重なり、高さも長さももあって素晴らしい。ただ、観光客は多く、特に熟年夫婦が多い。遠く松山港に大型クルーズ船がみえたので、その客だろうと勝手に想像する。
 天守は15分待ちで、行かなかった。また次回。

眺めは最高、汗かいて登ってきたあとのこの爽快感。

 二の丸史跡庭園へ、ここはヒトがまったく居ないので、ようやく落ち着いて見られる。ここは現代風で造られた感じのする庭があるが、ところどころ歴史を感じ風情はある。

松山城より下がったところにある二の丸城址、こちらは人がまったく居ないので、ゆっくりと観賞し気分に浸れた。

 次に「坂の上の雲ミュージム」へ。ここは今回の旅の密かな目的地であり、じっくり見ようと先に昼食を済ませて、ワクワクしながら到着すると、
 何と休館日でした!
 やってしまった!
 計画性と事前検討の無さ。
 退職後のすべての活動は平日がメインとなったが、”休み”を頭に入れて行動しなければならない。次回訪問にとっておいて良いが、こればっかりは非常に残念だった。

ひそかに楽しみにしていたのに、休館日とは・・・残念!


 松山市内を少しブラブラし次の旅のために、中部地方の地図、雨で使用不能になったUSBケーブル、バイク用のチェンオイルなどを購入しキャンプ場へ戻った。今日は月曜だがデイキャンプの方が3張りほど来ていて、目の前の方とちょっとお話しする。
 時間をもてあまし気味、ならここは河川敷だしランニングにちょうど良いが、汗をかきたくなく止める。ボディシートで身体を拭くがこれで結構スッキリする。ただテント内では立てないし狭いので、様々な体勢を駆使しなければならない。

 夕方デイキャンプの方は全て居なくなり、結局ボクひとりとなった。
 「竜馬がゆく」は最終の8巻に入った。

今夜も一人キャンプとなった。


21日目(火) 松山→今治
 あまり寝られなかったか、やはり無料キャンプ場は野宿感があり、ちょっと周囲の音を気にしすぎたかな。車中泊だけに来ているヒトや、車で犬の散歩に来る人も多く、地元の方もこの公園をうまく利用しているね。
 朝からパラパラと雨、今日は終日雨予想、6:30から撤収を開始する。今回初めてだがイヤホンでラジコを聴きながら作業をする。雨をしのげる橋の下がありがたい。テントがかなり汚くなってきたな。

 本降りの中出発、雨のバイク運転も慣れたモノだな。
 しまなみ海道へ、雨が降ってヘルメットのシールド越しなので景色はまったく楽しめない。この天気では行っても仕方無いとは思うが、時間もあるしとりあえず最初の島、大島で降り、亀老山展望台へ。雨でかすみがかってかすかに橋や島などが見えるだけ。晴れていれば絶景なのでしょうね

雨の亀老山展望台、晴れていればとても良い景色なんでしょうね。

 その後村上海賊ミュージアムへ、雨具を脱ぐのが面倒で入り口で写真だけ撮って、カレイ山展望台へ。ここも駐車場で写真だけ。ただこの島は、お城の石垣に使う石の産地らしく、そちらが興味深い。確かに小さな島なのに、山は高く深そう。これだけの山がある島は、自然が一杯で楽しそうな島だろう。

雨で雨具を脱ぐのが面倒で、入り口で写真だけ撮った。


 次の伯方島はパスし、今夜のキャンプ地、大三島の多々羅キャンプ場を目指す。

 道の駅、多々羅しまなみ公園が受け付けで、すぐわかった。キャンプ場には管理のおじさんが居て、親切におすすめの場所など色々教えてくれた。雨の中、目の前にきれいな砂浜があり、遠くに島が見える絶景を前にテントを張り、「ほっ」と安心した。

海と島を一望できるキャンプ場、ここも一人キャンプとなった。

 テントの庇下でくつろぎながら
「さてこの雨の中何をしようか?」ーーと、
 テントの入り口が向かい風方向になっており、雨が内部までふきこんで来ている
 天気予報では夜まで雨なので、長思案の末、テントを180度回転することにした。雨の中、広げた持参物を濡らさず再設営できるか結構真剣に考え、自分でもビックリするくらいキビキビと身体が動き、回転+再設営は無事成功した。今後テント設営の際は、風向きに注意だな。基本のきでもあった。

 ここはコンビニが徒歩1分の便利さ。施設もちゃんとしているし管理もされている、管理のおじさんもそこが自慢のご様子だった。良いキャンプ場です。

 コインシャワーは閉鎖中だった。これで○○日間シャワーしていないが家族には言えない。
 参考までにテント泊中の下着は、モンベル社のジオライン製のシャツで、速乾性はもちろん防臭効果もある高機能タイプを着用している。パンツと靴下も、おたふく手袋社製の同機能型である。ちなみにこの生地は一週間着続けても臭わないというレポートある(のでシャワーは必要ない、とは言わないが・・)。キャンプは気温差が大きいから保温性必要。 
  ここでなにを言いたいのか? 
 → いちおうちゃんと考えている。

 ここはバイク乗りには有名なところと聞いたが、今夜もひとりキャンプ約2週間の四国滞在だったが、キャンプ場でひとりが多かった!同じ趣味の方とお話くらいしたかったな。

今夜は、四国最後の夜。

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