■ ステージ9最終 『帰路へ』 彦根→長野県→自宅
30日目(木)彦根→長野県下伊那郡
朝からバイクのドライブチェンの清掃と給油をした。新車から4,000kmなにもメンテしなかったが良かったのだろうか?黒い汚れ汁で駐車場を汚さないように気を付けて。
最後のホテル泊なので、出発前にひげそりとシャワー。
9:50出発、国道8号を関ヶ原まで下道を走り、ここから今日は高速道路を使うこととした。名古屋周辺の下道を、ストップアンドゴーを頻繁に繰り返しながら走る気がしない。帰路で高速を使うのはここだけなので、ご勘弁を!
今にも降り出しそうな天気の中、高速道路を走ってもスピードを出せば結構疲れるし、エンジンはウンウンうなる音しか聞こえないので、80km/hくらいでのんびり走る。
虎渓山PAで昼食、何か地元の名物料理があるようだが、昨夜のテレビでチャーハンがあまりにも美味しそうだったので、そっちには目が行かずラーメン+チャーハンにした。
ここで雨は降っていないが、念のため上だけ雨具を着た。
約100kmちょい高速に乗って、長い恵那山トンネルを抜けたら本格的な雨が降っていた。ちょうど予定していた園原ICがすぐあって、ここで降り急いで雨具を念入りに着る。
雨の中今日のキャンプ地、「おおぐて湖キャンプ場」に到着。思ったほど大きな湖では無く、沼か池レベルかな、管理のお兄さんは親切だった。湖の周囲どこにもテントを張れるが初めての地なので、管理棟のすぐ近くにテントを張った。
キャンプ者は2,000円で終日釣り可能とのことで、明日の朝から釣りで入漁券を購入した。バス釣りの方に話を聞いたら、バスは50cm級、マスは40cmも居るとのこと。魚が居ると聞き生物の臭いがしたら、濁っている湖が急に輝いて見えるから不思議だ。明日が楽しみ。
フライの方も1名居て、かなり小さめのブルーギルが釣れている様子。この方は隣のテントで、今夜は二人だけだった。話をしたが、お一人になりたそうな空気感があったのであまり話し込まなかった。
ここはかなり山の上らしく、スーパーまで買い物は10km以上も離れていた。
18時頃雨がやんだ、天気予報では明日は晴れ、家に着くまでもう雨具は不要だろう。
31日目(金)おおぐて湖
夜中また雨が結構降ってきた。やはり山の上なんだろう、天気が読めないね。
3:50に起床し、4:20より釣り開始
(詳細は、本ブログの釣りのカテゴリーに記載します、というほど濃い内容ではないが)
ブルーギルが2匹、その後やせ細ったニジマス25cmが5匹きた。
朝食中断を挟み9:30まで釣りをし、その後コーヒーを飲みながらのんびりする。キャンプ場で、本格的な釣りが出来ると、キャンプ生活が豊かになってとても充実する。
11:00 25kmほど離れた、道の駅信州平谷を往復し、ここにある「ひまわりの湯」に入った。ぬるぬるした重曹泉で、美人の湯らしい。大きな露天風呂が有り、新緑の山が見え景観も素晴らしい。打たせ湯があって、肩、首、頭と揉んでもらってスッキリした。
往復路は標高1,187mまで上がって、さすがに涼しい。キャンプ場へ戻ると金曜のせいか、今夜は7張りほどと賑わっていた。
16:00から釣り再開、ニジマス3匹追加、19:00まだ明るかったが納竿した。
今夜も焼き肉にした。
32日目(土)おおぐて湖→荒船パノラマキャンプ場
4:15釣りへ、ニジマス1匹、6:00納竿
結局ニジマスは、合計9匹。物足りなさはあったが旅の最後に、フライフィッシングが出来て良かった。バス釣りに来ていた人と話したら、過去40cmのニジマスが釣れたとのこと。お~~早く聞いていればもう少し真面目に取り組んだのに、釣りの時の粘りと根性はだれにも負けない。
8:50出発、道の駅田切の里で休憩、ここから右折して県道18号へ、その後の国道152号も快適な道だった。これぞバイクツーリング。
杖突峠の峠の茶屋、2階からの八ヶ岳、霧ヶ峰、美ヶ原、北アルプスの山並みと諏訪盆地の眺めは最高だった。
その後、茅野市内は土曜のせいかこの暑さの中なのに渋滞していた。国道299号メルヘン街道へ入るが、名ばかりとは言わないが、舗装のうねりはあるしワインディングはきつし、タフな道路だった。途中の麦草峠は標高2,127mもの高さだった。
レストハウスふるさとで休憩、浅間山、小諸市、佐久市の景色を一望できる外のベンチで、朝食用のパンが余っていたので昼食代わりとした。景観はこれまた素晴らしい。
ところで、ここまで来ると自宅から1日で移動圏内、旅の最後のキャンプは2泊予定していたが、急に家に帰りたくなった。1泊で明日、家に帰ろうと決めた。
今夜のキャンプ場、荒船パノラマキャンプフィールド に14:30到着した。土曜なのでここだけは早めに決めて予約していた。一応バイク乗りの聖地らしい。係の方の説明で、景色の良い場所はすでにもう埋まっているだったので、景観は望めない低地にテントを張った。どうせ1泊だし。
さすが関東の人気のキャンプ場、家族連れの大きなテントとタープが見渡す限り広がっているし、ソロの方も多いね。今回の旅では初めてこの賑やかなキャンプ場の景色。買い出しは、20kmほども離れていた、相当な山の中ね、ここは。
昨日釣りの最中に首のところがモヤモヤ、虫か何かかと何度か手で払って、しばらくすると目の前の帽子の庇から毛虫が降りてきた。えっ毛虫が首のところから頭を回って来たのか!その首が今日は赤く大きく腫れてきた!一応ムヒアルファを塗っているが・・かゆい!
今日は快晴、夕日になったので展望台まで上がると、荒船山の景観、沈む夕日とオレンジ色、素晴らしい景観だった。夜中のおしっこででも、雲ひとつ無い夜空に一面の星空だった。
さて今回の旅の最後の夜、明日の充電の心配も無いし、明日はただ帰るだけ、でも気を緩めないようにしなくては。さすが山の上で夜は急激に冷え込み、今回初めてヒートテックを取り出した。上下1着を持ってきたが、出してみると上2着だった。さらに、フリースとダウンを着てちょうど良かった。
33日目(日)荒船から帰宅
4:50に目覚めたが、今日は帰るだけだからとテント内でダラダラ。
「次回の旅は北海道だな、テント泊にするか、ホテル泊にするか」
など考えていればあっという間に時間は過ぎる。
7:30展望台へ行くが、荒船山の方は逆光となっていた。キャンプ場の係のお姉さんが写真を撮っていて、話す。ここは雲の中に覆われることも多く、景観を売りにしているがそうも行かないことが多いと苦労話を聞く。このキャンプ場は、次回カミさんともう一回来て良いな。
10:30出発、今日はとても暑い。今日の走行は140kmほどだが、久々の都会の町の中を走るので、信号などでイライラしないよう気を付ける。ここで事故はイカンぞ。
14:30、自宅へ。33日ぶりだが、ずいぶん長く留守にしていた感じ。
■まとめ
*まずは無事故で無事に旅が終えられたことは、素直に感謝したい。
*約40年ぶりの長期ひとり旅、果たして自分がどう変わったのか?問いかける旅だった。あの頃のような物事に感激する心はかなり薄れているが、年齢相応に違った感動も多くあった。老後の目標としている「日本をじっくり見てみたい」は今後も継続し、さらに追求していくべきと思った。
*キャンプとバイクの旅だった。旅の9割は屋根の無いアウトドアでの生活で、常に風の中で暮らしたわけだが、これこそ老後のテーマ、”With Nature”で、自分の趣味の原点だったと再認識できた。
*さまざま人と出会いたいと思っていたが、それはほぼ実現できなかった。これはかなり残念だった。旅の形態を考え直すべきか、ボクがまだ海外ボケしているとも言える。
コメント