建売で購入した自宅は満足しているが、駐車場の設計だけは気に入らず、自分の理想通りに駐車するなら、一部が芝生にかかってしまう。この芝生をコンクリート床にしたいが、業者に委託すると20万円超ととても高い。
「安くDIYで出来ないか?」
かなり検討した結果、インターロッキング(コンクリートレンガ)を敷設することにした。
詳細状況
施工期間 2023年7月24日~8月8日 (ずっと酷暑でした!)
施工範囲は 約3.0mx2.7mの8.3m2
必要な材料
インターロッキング 200x100x60 380個
インターロッキング 100x100x60 30個
下地用の砕石 300kg
下地用の砂 400kg
モルタル 2袋
珪砂 3袋
問題はインターロッキングの購入で、
いつも通っているホームセンターでは138円/個とかなり高いし、400個も在庫が無い。市中の建材店で買えば60円/個前後のはずだが、これは千個単位を購入した場合で、今回400個とはかなり中途半端で売ってくれるか不明である。
ネットで相当探し回ったりして「カインズPRO」という建材専門店で手に入ることがわかった。さっそく注文し10日後に納入予定。
いよいよ施工開始する。
施工① 芝生をはがす
芝生はスコップなどで切れ目を入れ、あとは腕力でベリベリっと言う感じで引っ張れば、はがれていく。ただ、自分の年齢と不慣れな作業を考え、腰を痛めないようかなり慎重にやり、2日間で完全撤去できた。ただし猛暑の中なので1日の作業時間は2~3時間が精一杯。
問題ははがした芝生も処理。芝に土がついた状態ではゴミ回収に出せない。
よって2日間ほど放置乾燥させ、あとは手作業で土を根気よく取り除く、この作業も2日かかった。結果はがした芝生の量は、45Lゴミ袋で10袋となり、これは1回で2袋まではゴミ回収してくれるので、気長にゴミ回収に出すしか無い。
施工② 地盤をならす
設計の床レベルは、
インターロッキングの厚み60mm+下地の砂30mm+砕石の層50mm=140mm
-140mmの状態で地盤を水平に削りたい。何と言っても、下地となる地盤の慣らしと砕石と砂敷きがこのインターロッキングの命、出来上がりの良否を決めるキモとといって良い。
が、芝をはいだ現在の地盤高さは-70mmくらい。設計通りだと、これからさらに70mmも土を掘り下げ無いと行けない。でもそうなると、ものすごい量の残土が発生することになる。残土は自治体のゴミ回収はもちろん、個人で廃棄する方法は皆無でどうにも出来ない。
仕方なく、残土の発生をギリギリに押さえる-80mmまで(つまり、あと10mmだけ)掘り下げることにした。
この作業も2日間ほどかかった。結局、土嚢袋で10袋の残土が発生したが、これは後々に花壇の土などに再利用としよう。
施工③ 下地の砕石と砂
地盤面が高く(浅く)なったせいで、下地となる砕石は10mm厚、砂は10mm厚程度となってしまい、ものの本に寄れば厚みが完全不足しており、最終的に仕上げ面が沈下する恐れがある。ただ、地盤自体はスコップ等を突き刺すと、カーンと跳ね返されるなどかなり硬そうであり、沈下の恐れは低いと判断した、が・・・どうだろうか?
施工④ 資材の購入
インターロッキング380個は重量にすると約1.0トン。購入先のカインズPROは、1.5トントラックを無料(2時間)で貸してくれ、積み込みはフォークリフトでやってくれるが、運送と荷卸しは自分でやるしか無い。
カインズPROは朝の7時開店、涼しい朝の時間帯に作業を終えるべく、カミさんと6:30に出発したが、結局朝の渋滞にはまって、2時間で終わるため大慌てで、猛暑の中大汗をかき資材を人力で荷卸しした。
お向かいさんから
「どっかの業者さんが来たかと思った」
と言われた。
施工⑤ インターロッキングを敷き詰める
いよいよブロックの敷き詰めとなる。これは、下地の砂を均一に平滑とし、レベルをきちんと水平にならすことが出来れば、ブロックをぽんぽんと置くだけの簡単な作業になるが、この砂の下地造りがかなり難しい。何と言っても今回は砂の層が薄いため、下の層の砕石が砂の層を突き破って出てきて邪魔をする。
砂の層を目視で水平にならすのは結構難しく、水平に出来たと思ってブロックを置いてみると、隣のブロックとの段差が目立ち、再度砂ならしとなる。1mほどの棒を使ってならしたり、左官屋さんになった気持ちでコテを使ったりと、大変な作業であった。
それでも初日2時間ほどでカミさんと二人で、100個ほど敷き詰めることが出来た。
猛暑の中、ちまちまと砂でレベルを出していく作業は、相当な集中力が必要で、かつその慣れない姿勢もありかなり疲れる。
結果、いい加減な性格の本領発揮で、床の仕上げ面はかなりデコボコとなってしまったが、まあ、手作りらしいご愛嬌としてもらいたい。
述べ3日間の作業で敷き詰めた。
施工⑥ 目地砂を入れる
インターロッキングの隙間に、細かい砂「珪砂」を入れる。箒で掃くようにすれば砂が入っていくが、直接目地にスコップと手で入れていった方が早く、この作業は2時間ほどで終了した。
念のため散水をしたら、せっかく入れた目地砂が水と共に下に流れていき、また空隙が出来てしまった。再度入れる必要があるようだ。
反省
ごく一部だが、目地砂が落下し空隙が出来てくる。将来、床面の沈下とかならないか心配だが、一応これで完成としたい。
連日の猛暑の中での作業で、かなり休みや休憩を入れたため、延べ日数では15日間かかった。何よりも身体の故障など無く完成したことは良しとしたい。算出はしていないが、実費用は5万円程度と思われる。
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