6月上旬に脊柱管狭窄症となり完治に数ヶ月と言われ、北海道バイク旅を延期し自宅にこもりストレッチを真面目に2回/日こなした結果、8月末には症状がかなり緩和した。
さてもう9月になる、この時期の北海道は楽しいのか疑問は湧くし、脊柱管が再発しないか不安もあるが、3年目の北海道バイク旅を決行することにした。今回は家族の用事で2週間しか取れない。

旅の全体は、
先に旅の結果から言うと
今回は道東のみ、14日間、3,380kmの走行、キャンプ9泊、ホテル2泊、フェリー2泊、でした。
特にキャンプは、呼人浦キャンプ場に5連泊、別海ふれあいキャンプ場に4連泊と、かねてより理想形と思っている長期滞在型キャンプを楽しめた。
また、同じようなジジイライダーさんと、各所で楽しくおしゃべりが出来た。6~7月の最盛期よりもライダーが少ないので、ゆっくりお話しが出来たように感じた。ちなみに、挨拶だけで無く5分以上お話しさせてもらった方は、今回45名だった。
若い女性のソロライダーさんも居た。ただ昨今は「声をかけてはいけない」のだが、そういう最新常識を知らないジジイライダーがすぐ話しかけるので、その場合はボクもその会話の輪に入らせてもらった。
この旅のブログは、3編に分けて以下からです。
またコラムとして、①熊について ②ゴミ処理 ③キャンプ旅 ④ムツゴロウさん について記述しています。

Day1 新潟からフェリー
8月31日(日)
自宅は朝5時というのに暑く、蚊の攻撃を受けながら準備し、5:15出発した。昨日の午後、バイクの最終整備をしようと思ったが、あまりにも日差しが強すぎて途中でやめているのが気になる。それにしても今年も暑かったし40℃も経験した。とてもバイクに乗る気にならなかったから2ヶ月ぶりの長距離だが、バイクの調子は良さそう。
高速道路を290km走って、9:45新潟港フェリー乗り場に到着した。本日走行距離336km

新潟港に並ぶバイクはかなり少ない、やはりシーズンは7月かな、早速近くのライダーさん達とお話しする。さあ北海道が始まったぞ!

いつもの一番安いツーリストAクラス、特にケチっている訳では無いがこのベットで充分快適、ただあと一日延ばせば9月になり安くなるが、一日でも長く北海道に居たいのでそこはケチらない。

乗船前からお知り合いになったジジイライダーさん達と、船のデッキで話しながらこの夕日を眺める。凪いだ海上に映る夕日が良いね。
Day2 小樽~帯広
9月1日(月)
4:20下船である。船内でバイクは壁に前向き駐車、荷物満載でつるつるの床、転倒が怖いボクはお隣さんにバイク引出しを手伝ってもらった。つられて周囲も協力し合ってバイクを引っ張り出している。良いですねこの一体感。
小樽に上陸、涼しい!
定山渓~北広島~道の駅マオイの丘で最初の休憩、早朝の道路上では動物たちと遭遇する機会が多いが、残念、何もいなかった。
今夜は帯広のホテル泊、時間がたっぷりあるのでゆっくりしたかいが、西から真っ黒い雨雲が迫ってきて東へ行くボクはせき立てられる。

旭川手前の「メロン熊」ここでの写真はSNSで良く見るので真似しよう。営業は昨日の8/31まで、誰も居ない。

夕張メロンを買ってお世話になった方に送ろうと思ったが、道の駅夕張は月曜日クローズだった。メロンのシーズンは終わっているのかな~~。

ぽつりぽつりやってくる旅ライダーさん達、全員とたっぷり情報交換する。関東では、知らないバイカー同士はかなり離れて駐車するが、見てこの近さ、これが北海道の距離感。
R274石勝樹海ロードを東へ、後方から迫るクルマは抜いてもらい70km/h以下でのんびりクルージングを楽しむ、日勝峠を越えると真っ白な霧に包まれた。帯広のショッピングモールで時間をつぶし、ホテルチェックイン。今日は北海道の西の方は大雨らしいが、雨には遭わなかった。本日走行距離275km
Day3 網走湖へ
9月2日(火)
今日はちょっと雨模様、通行量の少ない県道を走れば、いかにも何か獣が飛び出してきそうな気配、いつになく前方に注視する。鹿には会いたいが衝突はイヤだよね。

北海道は廃線鉄道の遺構が多いが、40年前の日本一周のころを思い出すし、風情があってボクは好きだ。

ここから峠越え、寒いし念のため雨具を着たが正解だった。結果今回の旅でまとまった雨に降られたのはここだけ、だがここでバイクは泥だらけになり自宅まで洗車せずそのままだった。

今夜から最終日まで9日間はキャンプ泊の予定、幸い天気は良さそう。ここはバイク乗りには有名な網走湖畔の呼人浦キャンプ場、とりあえず4泊くらいしてみるか~。

ウワサ通り蚊が多い、濁った湖水にでっかい鯉が泳いでいるが、ボクは対象外で釣りをする気にならない。無料+バイク進入可能のせいか人気で、湖岸に一列にバイクキャンパーが並ぶのはちょっとした景観、早速お隣さんとお話しする。

出発して3日目ようやくテントを張り、北海道に居る実感が湧き落ち着いた。寒く雨模様で気分はイマイチだが、これぞ自分の旅スタイル、北海道こそキャンプで過ごすべき、である。本日走行距離185km
Day4 サロマ湖南岸
9月3日(水)
夜はずっと雨だった、5:15テントを出てコーヒー、雨が上がったよう。
トイレでお声をかけたMD氏は、これまで雨でここに8泊も滞在とのこと。大変だったでしょうがこの旅の自由さは素敵だ!MD氏とはこのあと他の場所で、3回もバッタリ会うことになり、お互い行動範囲が(思考も)ボクと同じだったようです。
ここは無料キャンプ場もあってかキャンプスタイルが様々、ボクと同じように暇な旅人と話し込んでいたら出発が10:00になってしまった。関東は今だ酷暑らしいが、こちらはダウンを着た。

能取湖南岸のサンゴ草群生地

サンゴ草群生地の駐車場で先に停まっていた2台にすぐ話しかけられた。3人とも「今日はどこ行こうか?」と自由気まま旅。右側の方とは2日後にまた会って、「どこ行く?」と言っていた。

サロマ湖南岸にあるネーチャーセンターで自転車を借り、細長い砂嘴を散策する。

ここ砂嘴を地図で見ればとても細いが、実際はこれくらい幅があり両岸を一度に見ることは出来ず、細長い砂州に居る実感がしない。ここで鹿は3家族、キタキツネは2匹と会えた。

両岸が海である砂嘴の先端に真水が湧いている不思議さ、水筒に汲んで持ち帰った。

北海道に入って4日目、ようやく晴れたと思ったら、このあとにわか雨になった。北海道の天気はこういうモノね。

女満別の美肌の湯・山水でお風呂、ヌルヌルのとっても良い湯だった。
キャンプ場へ、テントの目前に夕日が沈むサイコーのロケーションだが、今夜も厚い雲がかかっていた。あと2~3泊はここに居るつもりだからチャンスはあるだろう。風が無いと、湖面へ映る景色はきれいだが、蚊が跳躍する。虫除けスプレーはもちろん使用しているが、蚊取り線香の威力がスゴい、でも着ているもの全てが線香臭くなるのが欠点。本日走行距離119km
Day5 サロマ湖北岸
9月4日(木)
お隣テントは、軽自動車にカブ110を積んで旅される方、Youtuberで撮影に気づかず、ボクがずいぶん映り込んだような気がする。今日はテントをここに残し、宗谷まで行き明日戻ってくるそうだ。留守番しときますよ!
キャンプ場でお爺ちゃんとお話し、北海道は何十回目、以前はバイク旅、今は年齢的に車、でも車旅だと人と話す機会が少ない、バイカーと話す方が面白いとのこと。会話を楽しむための北海道旅行のよう、オレと一緒か。

メルヘンの丘、キャンプ場に近く何度も通っているが、今日は天気が良いので写真を撮った、ここは好きだな。

昨日のサロマ湖砂嘴の反対側、北岸の突端を目指した。う~~ん、ここも地図では興味深い地形だが、実際の地に立つと地形感が湧かないね。

同じくサロマ湖砂嘴の北岸、三里浜キャンプ場があるがクローズ、展望台があるだけだった。

太陽の丘えんがる公園で、1000万本のコスモスらしいので寄ってみた。でも園内のコスモスは六分咲きらしく、入場せず正面で写真のみ、決して入場料をケチったわけではない。

関東は今だ酷暑、北海道も8月は猛暑だったらしいが、コスモスは咲きだしている、秋が来ている。

本日のキャンプ場からの夕日は、曇り空だったが、真っ赤な夕日と雲のコントラストが素晴らしかった。
ブラボー!
本日走行距離273km

熊について
関東で「北海道でキャンプ」と言うと、
ーーえっ~!熊は大丈夫?ーー
と決まって驚かれる。今年は特に熊のニュースが多かったし無理は無い。
以下は筆者の個人見解と前置きして・・・
『熊に対して過剰反応である』
と思う。確かに最近は熊と人との距離が短くなっていると思う。それでも交通事故と同じで、不幸なもらい事故はあるものの、正しい知識で正しく予防すれば熊による人への被害は相当軽減できると思う。
熊が人を襲うのは理由が有り以下の3点のみ
①子を守るため ②驚いたとき ③食べ物のため
上記の①と②は、熊が居そうな所では先に自分の存在を知らせれば熊は避けてくれる。人は熊の生活圏に無遠慮に入っていけない、が基本のきである。
問題は③の食べ物のため、熊は本来山の中だけで食っていける。ただ近年は、③-1気候変化による山の食物不足 ③-2熊の増加で生活圏を追われる で食物を求めて人間界に出没している。熊だって生きるために食べなくてはならない。
ここで最も大きな問題は ③-3熊が人間の食べ物を知ってしまったであろう。『ゴミの放置や餌付け』が大きな原因である。つまり、すべて我々人間側の都合で熊の被害が発生している。
不幸にも人間の食べ物の味を知ってしまった熊は駆除するしかない。駆除に抗議の話は良く聞くが、アナタの玄関先に熊が居てもそう言うか聞きたい。たとえ山へ返しても味を覚えた熊は必ず戻ってくる。抗議するなら人間の食べ物を覚えさせた行為にすべきだ。
それにしても、「駆除はかわいそう」という人は牛肉は食べないのだろうか?
今回ボクは、ちゃんとした熊スプレー(14,000円)を持参した。キャンプ中の方に熊について尋ねても、みな返答に困った顔をする。それは、交通事故が怖いのにアナタは車を運転するんですか?と同じ質問と気づいた。
ただ北海道在住の方は、昔に比べ格段に熊が近くなってきているとおっしゃっていた。間違いなく何かがおかしくなっている、皆が正しい知識で正しい対処をしたいものだ。




<北海道バイク旅2025夏1/3 終わり>
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北海道バイク旅2025夏 3/3
最近の投稿です。
⓪ 石巻くるま旅 2025
① 脊柱管狭窄症のその後 2025
② 臨時メキシコ会 2025
③ 夏、家族と 2025
④ ロードスター車に乗る 2025夏
⑤ 江ノ島で釣り② 2025年7月
⑥ 夏、自宅にて 2025
⑦ スーツを処分した 2025年7月
⑧ 娘が婚約 2025年7月
⑨ 江ノ島で釣り 2025年7月
⑩ 脊柱管狭窄症になった 2025年
⑪ 長州へのバイク旅2025
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