バイクを購入

生活・その他

2022年11月11日

 退職後の必需品に、バイクがある。ただ半導体不足などが理由で、納期が半年とからしい。2023年3月の退職時には、手元に欲しい。ならば、22年10月末、中国在住ながら注文することにした。

 そもそも、なぜバイクなのか?

 40年以上さかのぼる。14歳くらいの坊主頭のころ、サッカーをやっている中学校の放課後グランドに、先輩と思しきリーゼントがバイクで乗り入れ、目の前に止まった。Z750である。それを見て体に電流が走った。機械とメカニズの結晶、その美しさと機能美、刻む爆音に心が震えた。そこから一気にバイクにのめりこんだ。雑誌を読み漁り、街でバイクに見とれた。カタログの数値はすべて暗記していたし、構造はすべて理解し、走る音だけで車種を言い当てられるようになった。

名車Z750 このバイクを見たときからボクのバイク熱ははじまった。

 ただ、まだ免許取得できない16歳以下、バイクを見るだけで、乗れないのは大変つらかった。友人のお兄さんがバイク所持者だと聞くと、拝み倒して運転させてもらった、もちろん無免許、なのでちょっとその辺を数百メートル、でも頭の中で運転のイメージトレーニングは完璧だったで、全く普通に運転できた。

 16歳になったある日、高校が風邪で3日間の休校になった。大チャンス!早速免許試験場へ、当時中型400㏄は黒革ジャンにリーゼントの暴走族の世界で、合格のハードルは高く、最低5日間はかかるのは常識、よって小型125㏄に挑戦、2日目に合格した。ただ免許取得しても、厳しい家庭に進学校、それでもバイク持ちの友人を探し当て、借りて乗っていた。

 大学進学後親元を離れ、早速先輩からヤマハDT125黄色を6万円で譲り受け、ついに念願の愛車持ちとなった。僕のバイクスタイルはツーリング=旅行である。大学1年生の夏は九州から西日本をぐるっと3週間、楽しかった。だが2年生で車の免許を取りハイエースで日本一周して、バイクからクルマ主体に変わった。

ヤマハDT125 初の自分で買ったバイク

 バイク熱が再来!

 それから35年経過、メキシコ駐在中は単身赴任でやることがないためだろうか、急にバイクに乗りたくなった。2019年3月に日本へ帰国転勤。早速、免許を中型にすべく教習所へ、体はしっかり覚えていてうれしかった。40年ぶりの公道、ドキドキしながらレンタルバイクで走ってみたが、意外にそれほど面白いとは思えなかった。

 犬の散歩ついでの近所のバイク屋で、スズキVスト250発見、さてどうするか?昔ほどバイクへの高揚感は無い、バイクより軽自動車でも買った方が家族のためだし良いのではと悩んだが、初志貫徹しようと購入を決めた。また黄色のバイクとなった。

58才で、リターンライダーになった。

 初乗りはゴルフ場行きだった。帰りは大雨、土砂降りの高速道路、高回転でうなるVスト250、お互いずぶぬれ、急にこのバイクが愛おしく思えてきた。Vストちゃん、仲よくしような!そんな声を掛けていた。それからは、週末はこいつの音を聞かないともやもやする、こんな感じになり、キャンプに釣りに、早朝ひとりツーリングにと、走り回った。そして約1年半後、中国転勤。知り合いに手放した。でも、名車ですねVスト250は!

 さて、バイクの魅力ってなんだろうか?

 40年前はメカニズムの面白さ機械を操る楽しさがあったが、今のバイクは複雑で電子系が多くそれはもうない。旅の手段としては、昔も今も同じで重要項目。あとは不安定さだからこそある、自由と解放感、それに非日常でしょうね。ちなみに老齢となってバイクを降りる条件は、『10㎞ランニングで1時間半以上かかる』を家族に宣誓するつもり。バイクはまず体力でしょうから。

 これから購入するバイクが人生最後の愛車となるはずである。車種は決めている。旅バイク、やはりホンダ車には乗りたいので400Xにする。Vスト250を買ったバイク屋に、カミさんに行ってもらったら素っ気ない返答。あとからわかったけど、400ccはホンダドリームだけが取り扱い。一番近いホンダドリームから見積もり取得、オプション込みで車体価格のほぼ2倍でビックリ、特にオプションの取り付け費がべらぼう。最低限のみ依頼し、あとは自分で取り付けとした。値引き一切なしには、自称、心底ビジネスマンの僕は、良い商売しているなあと少々逆上。積年のホンダ愛が一気に冷めました。納期は予定通り23年4月とのこと。

次の愛車予定の、ホンダ400X

 さて、このホンダ400Xでどんな旅をしようか?

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