スーツを処分した 2025年7月

生活・その他
現役時代にオレの勝負服だった、ビジネススーツを廃棄することにした。

 現役の会社人生37年、本業は技術系なのに年齢を重ねるごとに受注業務へシフトし、いつしか対顧客こそが自分の勝負の場と思っていた。普段の業務ではカジュアルな服装だが、顧客訪問時はスーツに着替えこれを勝負服と呼ぶようになっていった。

 退職して2年半が過ぎ、飽きもせず毎日充実した日々を送っている。でも心のどこかで再就職するのかも?との思いもあって、自慢のビジネススーツ類は大切に自宅保管したままだった。まだ63歳だし。
 
 一方我が家は引っ越し経験が10回以上もあり、家の中には家財品やモノがかなり少ない。そのため不要品が家にあることを極端に嫌うようになった。となると、クローゼットの半分を占めているビジネススーツ11着が非常に邪魔に感じてきた。ーーまあ、我が家は夫婦二人なので家はとても広く使えているけどね。ーー

 
 さらにこの2年半のセカンドライフを冷静に振り返り、自分の心に素直に問いかければ、絶対再就職はしないと断言できる。ならば、
  スーツは処分しよう
ようやく決断した。

 処分と言ってもそれなりの高額だったので、無収入者としては最低でも1着1万円くらいで売りたい。それくらいの価値はある。そう思って、古着屋を覗けばスーツ類は売っていない。メルカリで粘れば売れるかも。ただボクの体型は手が長く実は短足とかなり特殊、しかも今や年配者のみが着る古いデザイン、売れないか~~。

 ネットを探っていく内に、『古着deワクチン』がヒット


  『お片づけだけで、社会貢献ができ、お部屋も心もスッキリできます。』

 この一文がボクの心を一発で打ち抜いた!
1着1万円で売り11万円ゲットと計算していた ”イヤらしいココロ” は完全に吹っ飛んだ!

 早速、スタンダードクラス3,300円を申し込んだ。
 送られてきた袋に古着を詰めれるだけ、運送会社さんが引き取りに来てくれる。

 ボクの『勝負服』だったビジネススーツ達、当時の仕事への情熱は忘れないし、様々な思い出がいっぱい詰まっているスーツだな。
  ーー今の生活があるのはこのスーツのおかげとも言えるーー

 このスーツを着用した仕事の思い出は・・
  あまりに初歩的不手際で、「ここで土下座しますから許して下さい」 とか、
  同じミスを4回、もう言い訳が無く、「ウソの涙を流す演技しか無い」 とか、
あれっ? なんか謝罪でお客を訪問した記憶ばっかりだな!
  ーー今の生活があるのはボクの謝罪のおかげとも言えるーー

このスーツを着て
  「でっかい仕事を受注した」 なんて思い出は、
あれっ? 無いな~~ ガッハッハ!

袋に入れればもう 「おさらば」、感傷的になる心を抑えて・・・

このスーツ2着だけは残した。

ワイシャツも処分、6着だけ残す。

スラックス(今は死語かな?)は2本残して、ほぼ全部処分。

ついでにポロシャツや、ジャケット・コートなども処分

想像以上に多くの衣類が入った。これで3,300円とは安すぎじゃないだろうか?
これが何本かのワクチンに替わると思うと、なんとも嬉しいね!

届いた古着を仕分け整理したり送ったり、その作業手間と費用の方が大変と思うが、ボクの勝負服が役に立つことを願うのみ。

 今まで2カ所のクローゼットにあった自分の衣類一切が、1カ所におさまった。本当に
部屋も心もスッキリ
となった。

 これからこのクローゼットには、大好きなモンベルの衣類が増えていくんだろうな!
元々退職する時、
 『ビジネススーツを脱いでアウトドア着へ、オレはモンベルおじちゃんになる』
と決めていたことを思い出した。

 こういうのが断捨離なの?まだ早いよ!
 10数年後に、たまったモンベルの服を、今回のように感傷的になりながら処分することになるのか、それまで元気に・・だな。  <終わり>

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